真鍮やアルミ合金等を使ってのエンブレムも製作します。
金属製のエンブレムの場合、金属の板材をCNC機器で切削して作る事に
なります。又、細かなデザインを削りだすために微小な刃物をゆっくり
と動かして削りますのでその分、時間がかかり、金額的にも高価になって
しまいます。
真鍮製のエンブレム
真鍮は、銅と亜鉛の合金で金色の光沢がある金属です。真鍮にも色々な種類が
ありますが、主にC3604という快削真鍮を使います。
真鍮エンブレムガラス被膜仕上げ

上の写真は、c3604という真鍮材(厚さ3mm)を削りだして作った真鍮製エンブレムです。
筆記体のフォントを使い繋げて1枚の板状にしました。
金属のエンブレムの場合、CNC機器で切削したのちに、バリ取りをしてサンドブラスト
にかけてから粗目から微細の紙やすりかけをして、その後、3種類のコンパンドで磨き
洗浄、脱脂してガラス被膜加工します。
ガラス被膜加工は、車のボディーにも施される光沢処理で、硬化、乾燥させるまで、
1週間程度かかります。 又、別処理として電着焼付のクリア塗装もできます。
その後、貼り付けるために強力な厚めの両面シートをレーザーで切り裏面に貼り付け
ます。
真鍮エンブレム電着クリア仕上げ
製作方法はガラス被膜仕上げも電着クリア仕上げも変わりませんが、最終工程で
の処理の仕方だけが違ってきます。

上の写真はメタルアート様からの注文で製作した真鍮エンブレムで仕上げを電着クリアで仕上げ
ています。
アルミ合金製エンブレム
アルミのエンブレムは純アルミ(A1000系)ですと柔らかすぎて、粘り気があるので
切削できません。 そこで加工性が良い2000系と5000系を主に使います。
のちには、アルマイト加工で着色もしたいと考えています。
アルミエンブレムガラス被膜仕上げ

上の写真は、ジュラルミン系のA2017という3mmのアルミ合金板を削りだして製作
したアルミ製エンブレムです。固めのアルミ合金なので切削性が良いものです。
金属を磨くとすぐに酸化して変色するので、真鍮の時と同じくガラス被膜加工して
います。
切削性は少し劣るのですが、アルマイト加工をするためにA5052というアルミ合金
も用意しています。
アルミエンブレム電着クリア仕上げ
電着クリア仕上げをしたアルミエンブレムです。
材質はA5052を使用しました。

ガラス被膜仕上げより若干光沢が少なくなっていると思います。
黒の軽トラに貼ってみました。
